【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
「和人…明日退院が決まったそうだな…」

そういいながら、男の人が入ってきた。

「あっ…潤さん。すいません。ご心配おかけしまして。」

「まあな。うちの大事な社員だしな。」

男の人は私がいることに気がついていない。米田先生の時と同じ場所にいるから…

「お…潤。久しぶりだな。」

「まあな。徹も医者みていな服着てんじゃん。」

「ばーか。これでもみたいじゃなくて本物だ。」


二人は、本当にお友達なんだ…

話しながら、潤さんと呼ばれる人は歩みを止めない。

そして、私の視界に彼の顔が入った。


『あっ…この間の』

「なんだ…この間のお嬢さんじゃん…」

「なんだよ。潤。七瀬さんを知ってんのか?」

「七瀬って言うんだ…よろしくな。俺 相沢 潤…」

『私…七瀬 彩音です…』

「なに?このお嬢さんは和人の女なの?」

『「違います…」』

これで何度目だろう…
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