【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
『潤…私たちのこと…』

「分かってるって。
 達也…俺と彩音のことだけど、知らないことにしとけ。」

「何でですか?なんかあるんですか?和人にもっすか」

「まあな。彩音がそうしたいっていうんだよ。
 女の気持ちは、よくわかんねぇけど…」

そうなのだ。
さっき私は私たちのことは内緒にしてほしいとお願いをした。

理由は簡単。
山でみた光景。

潤は車仲間では有名人らしくて、山では男女問わず、潤の周りには輪ができていた。

何も知らない私が、彼女ですとは言いにくいから…


それに…潤から聞いた話。

昔の彼女が山に来ているということ。

張り合うつもりはないけど…比べられるのは嫌だと思ったから。


全部私の気持ちを潤に話したら、少しの間だけだぞって言われて承諾してもらった…



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