【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
「アヤ…お前はどうせ気がついていないだろうから…責める気はないけど。

 和人はずっとお前だけを見てきたんだ…

 高校の時に知り合った時から…



 でも、お前は和人を男としてみたことなんてなかっただろう…

 あいつはそれでも、アヤと一緒にいられるならそれでいいんだって言って
 
 そしたら、潤さんと付き合い始めただろ…

 和人も結構へこんでたんだけど、この頃やっと元気になってきてな。

 潤さんなら、アヤ任せても安心だって…
 信頼できる人だからって…

 それなのに、潤さんがそんなこと言ったなんて聞いたら、
 和人も正気ではいられねーだろ…」


『そんな…だって和人そんなこと一度だって…』

「気がつかなかったのはアヤだけだよ。

 一緒にいるときに、和人の態度で即効気がついたよ。

 気付かないのはアヤだけだと思うよ…」

『うそ…どうしよう。』

「もう…どうしようもないじゃん。なるようにしかなんねーし。
 きっと、和人…潤さんのとこに行ったんだと思うよ…」

『・・・・』

「和人のためだ。一度は潤さんとやりあった方がいいんだ。
 気持ちをきちんと切り替えるためにもな…」


そういうと、達也はコーヒーを飲んだ。
< 97 / 166 >

この作品をシェア

pagetop