ありきたりな"恋"


先輩たちが多くて
パンを買うのに15分ぐらいかかった。


「やっと食べれるねー」





わいわい話しながら教室に戻ると
廊下から教室を覗いて誰かを探してる先生がいた。







そんな先生を見ていると目があった。




「あ、栗原さんいたいた。ちょっといい?」





え、私?




「じゃあ先に食べてるね!」



そう言って唯は教室に行ってしまった。







「あ、何ですか?」




「うん。栗原さん評議委員よろしくね。」




「ふぇ?あ、はい」




何だかもっと違うこと言われるのかと思ってたので
拍子抜けしてしまった。





「あと、これから授業で畑に行って
クワとか持って耕したりするけど
大丈夫?」





「ちょっとどう意味ですかー?」





「なんか栗原さん抜けてるから
大丈夫かなーと思って。」





そう言って先生は笑った。





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