ありきたりな"恋"
席に着いて何分か経つと
徐々に生徒が集まり始めた。
みんな仲がいい友達と同じみたいで
会話をしてるのを見て羨ましくなった。
県外受験だから友達も
もちろん、同じ学校の人が1人もいない。
明日から1人でお昼とか食べるの
嫌だなぁーなんて考えると
もうみんな席に着いていて
あとは担任の先生が来るのを
待つだけだった。
しーんとなっているなか
黒板を見てみると
担任の先生の名前と副担任の先生の
名前が書いてあった。
"担任 上田 春紀"
上田先生って言うんだ…。
どんな先生なんだろー。
若くてイケメンな先生がいいなー、
あ、朝見たあの先生がいいな。
キーンコーンカーンコーン。
チャイムと同時に教室のドアが開いた。