イメージチェンジ
『恋する乙女の靴屋さん』
お姉ちゃんはそう書かれたお店に入っていった。


……………………すごい。
その一言しか出なかった。

お店の中はピンクばっかり。
ピンクじゃなくても必ずリボンやハートが付いてる。

たくさんの靴の中からお姉ちゃんは迷うことなく茶色のブーツを選んだ。
もちろんリボンが付いてる。


私の着ているワンピースと合わせるとすごく可愛い。

「華恋。はい、これを履いて。」

「うん。」


鏡を見る度に私は変わっていった。

自分が自分じゃないみたい。



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