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「おい。華恋。」

「「キャーー九条先輩よ。」」

「先輩に下の名前で呼ばれるなんて華恋すごいね。」
「ははっ。」

何か苦笑いしかできない。だってすごく嫌な予感がするんだもん。

「華恋、早く来い。」

「海斗、何?」

(ヒソッ すごい、下の名前で呼び合ってるんだ)

そんな話し声があちこちから聞こえた。


「今日は一緒に帰るぞ。」

「えっ。でも、私達家が逆方向だよ?」

「これは命令だから。逆らったらキスな。それも超濃厚なやつ。ニヤッ」

「ッ………」

ニヤリと妖しく色っぽく笑う海斗に私は何も言えなかった。


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