イメージチェンジ

「あー。これが噂の彼女?」

誰だろう?海斗の友達かな?

「これ、俺のダチの和音。」

「よろしく。激カワだね。俺超タイプなんだけど。」
「こらっ。俺の彼女だから。」

何か面白い。それに、友達といるときの海斗が見られて嬉しい。


「それから、雷」

「ちーっす。」

何だかチャラそうな人だな。

「こいつは清矢」

「清らかな矢で清矢だよん。」

「全然清らかじゃねぇけどな。」

「うるせー。」

「アハハツ。あの、私は姫菜華恋です。よろしくね?」

「「「…………………」」」

私が名前を言うと3人が固まる。

(おい、海斗どういうこと?)

(説明しろ)

それから海斗を中心に丸い輪になって話しはじめた。

「説明しろっていうか華恋は、俺の彼女。それだけ。」

(いや、そうじゃなくて、姫菜華恋ってあの?)

「そう。華恋は元学園一のブス子。今は学園一の美少女だけどな。」


3人が何を言っているかは聞こえないけど、海斗は私にも聞こえるように、大きな声で言ってくれた。


私は『学園一の美少女』と言われたことが嬉しくて今にも泣き出しそうになった。


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