年下男子にご用心!?
え、どうゆう事?

保存はした・・・いや、分からない。

頭がパニックになってきて、何がどうなのかも分からない。
頭真っ白でいると元村漣次が私に顔を向けた。


「翠さん、データが一部消えたみたいです」

「え、消えた?」

「はい。ですから、業者に頼んで復元してもらいましょう」


そう元村漣次が言ってる中、後輩の呟いた言葉も耳に響いた。


「消されたんだわ、紙もそうよ。翠先輩に限ってあり得ないもん」


つまり・・・データも消されて書類も捨てられた?

誰に?

そんな事・・・考える場合じゃないわ。早く復元してもらわないと!


「元村君、私業者対応するから、また書類作成お願いします」

「任せてください」


元村漣次の返事に頷いて、私は急いで棚から企業名簿を手に取った。


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