年下男子にご用心!?
どーしちゃったのよ私!

何があったの?
何がどーなったの?

鏡に映る私に質問したって返事なんか返ってこない。

どうにか色々言って、こうして今トイレに来たけれど、元村漣次が外で待っている。

早く行かねば・・・。

って!これは人間としてのたしなみよぉぉ!

そう言い聞かせてトイレから出た。



エレベーターのボタンを押して来るのを待つ。


「・・・・あ」

エレベーターが開いて人が乗ってた事にビックリした。

それも前に、嫌味を言われた有川さん。


「あら、田中さん・・・企画書作りで残業してたの?大変ね」

「はい。でも、おかげさまで完成出来たので」

「そう、良かったわね。私、忘れ物取りに来たからこれで」

「はい。お疲れさまでした」


エレベーターの中に入ってもなお、手を振ってくるこの人に私は確信した。

わざわざ見に来たってわけ?

有川さん、あなたね。


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