年下男子にご用心!?
まぁ、私とは顔見知りでもないし、大丈夫!って思ってるんだろうけど・・・。

会話は続いている。


「でも、あいさつされた?」

「いや、全然?まさか、結婚なんてないよね?」

「32だっけ」


はぁ~嫌だ。
若さゆえ若さゆえっ!


「でも、ないない!絶対ないよ!あの有川さんに限ってぇ!」


えっ、有川さん?

その響いた声に思わず顔を上げた。
そうしたら、女子社員と目が合いばつの悪そうな表情を浮かべている。


「あ・・・すみません!うるさくしてっ!」

「本当にすみませんっ!以後気を付けますから!」

「えぇ、まぁ・・・気にしないで?」


2人にペコペコ頭を下げられる中、エレベーターの1階到着を知らせる声が響いて、2人はまた頭を下げてから足早に出ていった。


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