年下男子にご用心!?
「あっ・・・」


いない、いない、どこ?

企画部は電気も落とされ、真っ暗だった。

でも、パソコンはまだ温かくて近くにいると思ったのに・・・。


元村君どこにいるの?


元村君もこんな気持ちだったのかしら。

あの時、いつまでたっても会社から出てこない私を探したりして、居ない居ないって・・・。

会社から離れて辺りを見渡して何となく、自分が使ってる通に目を向けた。

あ、―――居たっ!

後ろ姿でも分かりやすい。

どこに居たって

必ず、見つけられる。

私には。


「も、元村君っ!」


久々に走ったものだからほぼ、倒れこむような状態で元村漣次の腕を掴んだ。


「翠さん!?どうし、大丈夫ですか!?」

「あ、あなた・・・有川さんをクビにさせたって、本当なの!?」


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