年下男子にご用心!?
私の言葉に目を丸くする元村漣次。
そうしたら、私の肩をトントンと軽く叩いた。


「ヒドイなぁ、追い込みはしたかもしれませんが、クビにはさせていません」

「・・・・・・・・」


私、何て言ったんだ?
クビにさせたって、言ったの?

走ったから・・・頭が酸欠なんだわ。


「あ、あのー」

「俺は有川さんがやったって証拠を、部長に出して調査をするようお願いしただけですよ。
まぁ、前から色々問題のある人でしたから結果そうなった、って所ですか」

「そうそう!それ!」


酸欠のせいでごちゃ混ぜになってた部長の色んな言葉たちが、元村漣次の言葉で解消される。


「独自に話を聞いたりして調査してたのよね。それで、無くなった書類を見つけたって」


有川さんのデスクから。


「まぁ、はい。営業の仲のいいヤツに頼ったんですが。でも、あれは俺のせいでもあるんです」


< 121 / 218 >

この作品をシェア

pagetop