年下男子にご用心!?
「大雅、あのー手を離してもらえるかな?」

「あ、ごめん千佳ちゃん!ついクセで、あ」


手を離してくれた直後、大雅は後ろから現れた大輝に、頭を掴まれた。


「ついだぁぁ?」

「やめてよやめてよ!」


・・・・・・大輝が大雅に何かを言っているが、大雅の声がうるさくて、よく聞こえない。

まぁまぁ・・・アメリカ帰りだからね。


「千佳、これから俺んち行くぞ」


大雅の頭から手を離した大輝が、何事も無かったようにサラリと言う。


「まずその前に、言う事あるでしょ!?」

「あぁ、渋滞に引っ掛かったんだよ。悪いな」


あ、車だったのね・・・。

ってか、家に行くならカフェ前で待ち合わせた意味は!?

文句を言おうとしたら、大雅に手を引っ張られ文句すら言えなかった。


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