年下男子にご用心!?
「どした?」


大雅の頭を撫でていたら私の大声を聞き付けてか、大輝が部屋から出てきた。


「レタスをね、それで私が」

「あ~ぁ、大雅・・・!」


大輝はすぐに事情を察し、大雅をソファーへ引っ張って行く。
そして側にティッシュを置き、部屋へ戻って行った。


・・・・・・慣れたものだ。


でも、そうだ。
それでいいのだ。

大雅は、慰めたら慰めた分だけ、責任を感じて更に泣いてしまう。

そうだった・・・。
久しぶりだったから忘れてたわ。


「大雅!レタスよろしくね!」

「・・・うぅ・・・」


俯きながらも頷いてくれた。

それから少し経ってから鼻をすすりながらも、大雅はレタスをちぎりに戻ってきた。


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