年下男子にご用心!?
来るの早すぎ・・・ってか!


「ち、千佳じゃゃあぁぁん!!!!!!」

「た、大雅っ・・・!」


泣いてる・・・それに、レジに回り込んできて、抱き付かれてしまった・・・。

でもここは店内で、私は仕事中。
抱き付く大雅に、優しく声を掛ける。


「大雅・・・?ごめ」

「千佳じゃん!むじでだっむじっ!」

「え!む、虫?」


いきなり顔を向けた大雅に、ビックリしつつも聞き返すと涙目でコクコク頷く。


「ぐ、ぐろいやつ!大ぎいのでだっ!」

「え、黒っ!?」


まさかゴキっ!?!?!?


「た、大雅!分かったから、ちょっと離れてね?」


落ち着け私、落ち着け。

ダラーンと力無く離れた大雅の頭を撫でて、ティッシュを差し出すとすぐに受けとる。

よし、とりあえず!レジを代わってもらうしかない。

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