年下男子にご用心!?
「・・・リビングのドアは、閉めてきた?」

「・・・あんまり覚えてない・・・ごめん、千佳ちゃん」

「いいよ、大雅・・・ドア、開けるよ?」

「ま、待って!」


ドアノブを握ってた私の手に、勢いよく大雅の手が重なる。

職場での騒ぎを聞いた店長から、大雅が余りにも心配だからって事で、帰るよう言われてしまった。

騒ぎを見てた同僚たちが、どのくらい話を盛ったのかは分からないけど、今はヤツを倒す事だけを考える。


「開けるよ大雅・・・!」


目に涙を溜めながらコクコク頷く大雅に、私も頷いて生唾を飲み込み、勢いよくドアを開けた。

待ってろゴキ!


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