年下男子にご用心!?
「下にいない?」

「下?」


右手は大輝の靴、左手は大雅に固く握られている。

これじゃ、イザって時にガードが出来ないけど、大雅も頑なで何度言っても離れようとはしなかった。

でも、とうとう大雅が出たと言う窓までたどり着いた。

窓の回りをよく見て、床からカーテンの辺りを、よく目を凝らして見てみる。


「・・・・・あ!」

「千佳ちゃん居たでしょ!?」


・・・・・あれは


け、消しゴム??

間違いない、消しゴムだ。
先は丸くなってるけど、お尻が角張ってる虫なんて聞いた事もない。

ただの、黒い消しゴムだ。


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