年下男子にご用心!?
「嫌いになる訳ないでしょ?絶対、ならない。消しゴムで本当に良かったね」


大雅の目を見て真剣に、そして、心から思う事を言う。

私だって、やっぱり虫は怖い。
消しゴムだと分かってどれほどホッとしたか・・・。

今思えば私の部屋さえ出ないんだから、この部屋にはまず・・・って考えられるんだけど。


「大雅、今日はピザでも頼むなんてどう?今更出るのもおっくうだし、大雅の目も腫れてるし」


イジワルな笑みを向けると、大雅がプイッと顔を背ける。


「・・・疲れただけでしょ。でもピザ食べたいから、そうする」


拗ねる大雅に笑ってたけど、疲れたのはドンピシャ図星だった。


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