年下男子にご用心!?
―――ガチャッ・・・。


ドアの開いた音で思わず顔を上げる。

換気扇の音で目が覚めたのだろうか・・・。

ゆっくりドアが開いていく中、急いで大雅に近寄る。


「大雅?うるさくて起きちゃった?」


フルフル、力無く首を横に振る大雅。


「・・・・トイレ」

「大丈夫?1人で行ける?」

「・・・・うん」


来た時より声はハッキリしてて、頷いてトイレ向かって行くけれど、今にも転びそうで見ていられない。

大雅に近付き、背中に手を当て大雅を支える。


「・・・・ありがと、千佳ちゃん・・・」


フラフラな中でも軽く微笑む大雅に、首を横に振って微笑み返した。


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