年下男子にご用心!?
こんな状態で、帰れる訳がない。
また熱が上がるかもしれないのに、帰れる訳がない。

そもそも、大雅が寝てる間に泊まる事を決めていた。


でもこれは使える。
大雅には悪いけど、少し利用しよう。
意を決して言ってみる。


「大雅、お粥食べてくれない?食べたら居るよ」


目を伏せ私をまた見る大雅。


「・・・・・帰るの?」

「大雅・・・少しでもいいから、ね?」


やっぱり心が痛む。
更にウルウルした様に見える大雅の目に、必死に訴える。


「・・・・・少し」

「食べる?じゃ、今持ってくるから待っててね?」


・・・・・良かった。これで薬も飲ませられる。

大雅の頭を撫でてお粥を取りに部屋を出た。


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