年下男子にご用心!?
「千佳、首なんか傾げてどーしたよ」


そう言いながら、誠司は近付いて来て首を傾げた。

飲み屋で再会した時も思ったけど、サラサラヘアで爽やかをよそおってる、ただのチャラ男だ。


「どうしたって聞きたいのはこっちの方だわ。何で、誠司がここに居るのよ」


私のマンション前に。
聞くと、誠司は頭を掻いた。


「いやさ、出てくれたのは始めだけだろ?それから出てくんねぇし、電源切れてたみてぇだから、千佳が心配になって」

「心配?電源を切ったのよ。アンタがしつこいから」

「千佳ーそんな言い方ないだろ?」

「やめて」


誠司が肩に触れようとしたので、その手を払いのける。


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