年下男子にご用心!?
「千佳・・・」

「1週間、着信拒否しなかっただけいいと思いなさいよ」


始めの3日は出てた。
けど、ヨリを戻す気なんてサラサラない。


「私は、誠司とヨリを戻す気なんて絶対ないから」


沈んだ表情を浮かべる誠司に、再度言ってやる。


「千佳・・・俺にはやっぱ、お前しか居ねぇんだよ。千佳じゃなきゃダメなんだよ・・・」


・・・・この言葉、この切なげな表情に何度騙された事か。

2回も浮気され、許した。
3回目にされた時は、もうダメだと思って別れた。

誠司と付き合ってた約1年間、こんな言葉や表情にトキめいてた私は、ポンポンにゆで上がっていたんだと思う。


「帰って」

「千佳ー」


この場から去ろうとしたら腕を掴まれた。
思いっきり誠司を睨む。


「・・・分かったよ」


手を離したので、私は足早にエントランスに入り部屋に戻った。


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