年下男子にご用心!?
「誠司っ!!!!!!」


とっさに2人の間に手を出して止めた。


「何だよ、千佳・・・んな目に合って、黙ってられる訳ねぇだろ」


少し呼吸が荒い誠司の前に立って言ってやる。


「先に吹っ掛けたのはアンタでしょ?次、こんな事したら容赦しないから」

「・・・・どうゆう、意味だ」

「警察なり手段を取るから。大雅に、近付いたら許さない」

「おいっ・・・」


警察って言葉に焦りの色を見せる誠司。


「本気よ?分かったら帰って。2度とここにも来ないで」


目を泳がせる誠司をジッと見据える。


「・・・分かったよ。もうここにも来ないし、お前にも近付かない。本当に悪かった」

「じゃ、帰って」


そう言うと、フラフラした足どりでこの場から離れて行く誠司。

その背中を見ていると、急に手を握られた。


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