年下男子にご用心!?
「大雅っ、大丈夫!?た、大雅っ!」


振り向いた矢先、大雅は地べたにペタンと座り込んでしまった。
私もしゃがみ込み、大雅を見る。


「大雅、大丈夫?」

「は・・・初めて当たった・・・」


パンチの事だろう・・・。

大雅自身も、ビックリしてる様で目を丸くしている。


「大雅、ボクシングでも習ってたの?」

「・・・いや、友達が教えてくれて・・・」

「そうだったんだ・・・痛い所はない?」


首をゆっくり振った大雅に聞くと私を見つめる。


「千佳ちゃん・・・大丈夫?」

「私は大丈夫。大雅が、助けてくれたから」

「助けたって・・・結局はこうだよ?情けないよ・・・」

「そんな事ないっ!」


自分自身をバカにしたように笑った大雅に、思わず言う。


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