年下男子にご用心!?

やっぱりトラ

「よぉ、千佳ー」


・・・・・・やっと電話してきたか、こんにゃろ・・・。

待ってた、これでもずっーとずっーと待ってた。


依頼主からの電話を!


残り3日って所で、やっと大輝から電話がきた。


「遅いっ!」

「あ?だったら電話してこいよ、遠慮せずに」

「遠慮なんてしてないわ!」


ただ自分からしたら負けな気がして、電話をしなかった。

電話をさせる、それで少しでも優位に立って、勝ち気分を味わいたかっただけだ。


「分かってるって!千佳に電話したのは、ちゃんと訳がある」

「何?」


まぁ、出張期間が延びた事の電話だろうけど、あえて聞いてみる。


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