年下男子にご用心!?
「千佳ちゃん」

「あ、大雅」


ソファーの側で大輝の電話に怒っていたら、大雅がお風呂から上がってきた。

今回はちゃんとスウェットを着ている。


「おかえり~」

「うん、電話してたの?」


タオルで頭を拭きながら聞いてくる。


「うん、大輝とね!出張が1ヶ月延びたって」

「それで、兄貴と話してたの?」

「うん、そうだよ?」

「ふーん、そうなんだ・・・」


ムッと不機嫌な表情を残して、部屋に戻ろうとする大雅。


「大雅!どうしたの?」

「どうもしないよ?」


頭にタオルを乗せたままそう言う顔は、ムッと不機嫌なまま。


「じゃ、どうして・・・大輝と電話で・・・」


そこでハッとした。

ま・・・まさか・・・・・。


< 212 / 218 >

この作品をシェア

pagetop