年下男子にご用心!?
営業部に出向いて、実績ファイルから3年分のコピーの許可をもらいコピーすることができた。

でも、月単位の実績もコピーしたから、書類がそれなりの量なのに・・・。


「しつこいです」


チッ!元村漣次め。
アンタはそんなに紙が好きなのかい?紙フェチなのかい?


「悪いと思うから言ってるのよ?」

「悪いと思わないで下さい」


・・・何よ、それ・・・。


「嫌なのよ・・・。持たせてるみたいで」


ただでさえ私の方が4つも年上で、先輩風を吹かせてるようで・・・。


「持つのが当然でしょ。俺、男なんですから。手の休憩だと思って、ね?」


どうしたって渡す気はないのね。


「ケチっ!」


呆れたのか口をポカンとさせて私を見る元村漣次。と、なぜか急にニコッと笑いだした。


「ぅ、何よ!」

「いえ、何も・・・。コレ置いたら昼行きましょうか」

「そうね。あぁ、手が随分休まるわ」


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