面倒臭がり屋の恋!?(仮)
*Stage 1
縮まる距離
ガチャンッ
「ただいまー…。」
明かりがついていない家に、私の声が淋しく届く。
給湯室から出ると、ちょうど定時のアナウンスが流れて…私はそのまま帰って来た。
今日の予定なんて、全くない。
大切な後輩に…私は嘘をついたんだ。
ただ…面倒だと言うだけで。
置いてきた池波くんのことを想うと、少し胸が痛むけど、今日は金曜日の夜だということの方が私にとっては重要で。
すぐに池波くんは頭の隅に追いやられた。
「つかれたーーっ」
ドサッとソファに寝転がる。
化粧落とさなきゃ…あと、着替えないと――
「面倒臭いーーっ!面倒だっつーの!」
一人暮らしを始めて早2年。
私の部屋は…すごく汚い。