面倒臭がり屋の恋!?(仮)
「…変なの。」
『え?何がですか?』
小さく呟いたはずが、彼にははっきりと聞こえていたようで。
池波くんの地獄耳が憎たらしい。
「――どうして言わなかったの?」
『え?』
「・・・私が、プライベートじゃグータラで面倒臭がり屋のダメ女だってこと。」
『……。』
池波くんには、一番これが聞きたかった。
でもタイミングがつかめなくて…今だと思った。
『そうなんですか?それは初耳だな。』
「え――?」
『俺はあの時、ジャージ姿の先輩を見て、可愛いなぁと思いましたよ?』
「っ……!?///」
私を上目づかいで誘う彼は…――正真正銘の小悪魔だった。
可愛いって…どこが…っ
池波くんの価値観が、分からない。