面倒臭がり屋の恋!?(仮)



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そうして、やり切れないまま、火曜日になった。


「おはようございます…。」

『おはよ~♪今日も格好良いわねっ、池波くんっ』

「はは、ありがとうございます…。」


出勤早々、香水プンプンの先輩たちに囲まれる。

いつもは余裕があるから笑顔でこういうのもかわせられるんだけど――…


「すいません、俺ちょっと…、」

『えっ、ちょっ、どこ行くの、池波くぅ~ん!!』


そんな余裕もなく、先輩達から逃げた。


『おはようございます。』

「っ・・・!」


やっと自分にデスクに着いた時――…茉子先輩が出社した。

一人一人、挨拶をしていく茉子先輩に――


『志葉!早速、この資料作成してくれ。』

『了解しました。』


俺はいつものように、茉子先輩に挨拶することが出来ず、唇をかんだ。




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