面倒臭がり屋の恋!?(仮)
「あ~もう、やめやめっ!」
こんなこと考えても無駄無駄!
面倒なだけじゃない!!
仕事しよう、仕事!!
池波くんは後輩、それ以上でも以下でも何でもないの!
「そうそう…。夢見るのもいい加減にして現実に戻れって話なのよ。」
こんな面倒臭がり屋が、イケメンに好かれるわけないじゃない。
きっと池波くんも気が参っちゃってんだわ。
日頃のストレスとかで、周りに素敵な人がいっぱいいるのにも関わらずね。
私なんて…。
あれは夢だったの。
池波くんに告白じみたされたことなんて忘れて、いつもどおりやってればいいのよ。
会社では、デキル女・志葉 茉子を。
プライベートではいつもの、私を。
何にも気にかけることなんてない。
恋愛なんて、面倒なだけ。
マイナスにしかならないわ。
一人、納得した私は、なんだか吹っ切れたような心地がして、仕事に戻って行った。