面倒臭がり屋の恋!?(仮)



「ごめんなさい、私、用事があって…、」

『そう?でも、出来れば今日、俺も話したいんだけど…――。』


そういえば…小島さんってしつこいんだっけ?

入社したてでそれが分かって…近づかないようにしてたんだ、そういえば。

面倒だなぁ…。


「じゃぁ、定時になったら、10分で終わるなら…。」

『ありがとう。じゃぁ、給湯室の隣の、資料室で。』

「あ、はい。」


どうやら、そんなに話は長くないらしい。

これならまぁ――…いっか。


そうして、私はそれ以上何も考えずに、仕事をこなしていった。

それが、あんなことになろうとも知らずに――。





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