面倒臭がり屋の恋!?(仮)



「頑張ってください、明日はお休みですから。」

『…そうね、頑張るわ。』


私に手伝ってもらおうという魂胆ならお見通し。

そういうことを言われる前に、私は小さな牽制を置いておく。

後々面倒なことを言われるだけだもの。


カチッ――

自分のパソコンの電源を落として、USBを抜き取る。


定時になるまで、あと20分。

給湯室にでも行くか――

暇になった私は、暇つぶしに休憩室でもある給湯室に向かった。


「ふぅ…」


自販機で缶コーヒーを買って、給湯室のソファでくつろぐ。

今日もお疲れ様、私…。

皆は定時で上がれるかあがれないかの瀬戸際で、自分だけは余裕で缶コーヒーを飲んでるこの時が1番幸せ。

すっごい気持ちいい。

すごい優越感。

今日は金曜日だし。


明日、アラームに無理矢理起こされることはないと思うと、すごく開放感に浸った。





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