面倒臭がり屋の恋!?(仮)
『――なんてね。だったら、どうします?』
「っ…からかわないで。」
『ははっ、お返しです。』
そう言われてしまうと、変に意識してしまう。
だって、こんな中途半端な期待を持ってしまった今、池波くんの顔なんてまともに見れない。
最初は、池波くんなんて気にも留めてなかった。
入社したてから皆に人気で。
そんな人とかかわることなんて面倒で。
話すことだって、あんまりなくて。
同じ課にいたけど、2人きりで話したことなんて、皆無だったのに。
いつからだろう。
いつの間にか、彼と話をして笑う自分がいた。