面倒臭がり屋の恋!?(仮)



『イヤですよねー。入社初日なのに、あんなに愛想ふりまいて。可愛い子アピールして。まだ仕事中なのに。』

「あはは…。」


笑うことしか出来ない。

入社初日から愚痴るのもどうかと思うけどね。


「まぁ、ここは我慢して。こっちはこっちで続けましょう。これ終わったら、ご飯でもどう?」

『あ、はいっ!』

「ん、さっきの続きだけど、これは――」


私情をはさむな。

これは、私が入社して、最初に習った事。

この子にも――…いつか教える事が出来たらいいな。


そんな事を思いながら、私は昼休みのチャイムが鳴るまで、集中して仕事をした。




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