面倒臭がり屋の恋!?(仮)
――そうして、一日が終わり。
『おっ、志葉!残業か?』
「はぁ…誰のおかげだと思ってるんですか?部長。」
嫌みのように、定時のチャイムが鳴ると、私の元へやって来た部長。
『ははっ、誰だっけね?』
「チッ・・・」
自分はちゃっかりと定時で帰っていく部長に気付かれないように、舌打ちひとつ。
ちゃっちゃっと終わらせますか。
そう意気込んで、またパソコンの画面に目を向けた。
―――のはいいけれど。
『先輩っ、この後ご飯に行きません?』
雑音にしては大きすぎる雑音で、集中しきれないでいた。