気ままな日常


更衣室で、私は一人ぼっち。

涼子はもう着替えて
廊下で待っている。

私は何をするにも
とろいから仕方ないけど
涼子には悪いと思ってて
一応急いでいる。


周りの子達は
おしゃべりしながら
楽しく着替えている。

私もあんな風に
みんなの輪に入れたら・・・





「・・ごめんね。遅くて」

「いつものことでしょ。慣れたわ」
「ごめんね。」

「いいのよ!ほら。早く行きましょう」

「う、うん。」






ピーッ

笛の合図でバレーの
試合が始まったわけだけど
私はこの音が嫌いだ。

バレーは連係プレーだし
私には苦しい。


「あっ!夏!」

「あっ。・・・ご、ごめん。」

「大丈夫!ドンマイ!」


ボール、拾えなかった。


みんなはドンマイとか
言ってくれるけど
きっと内側では
そんなこと思ってないくせに。




私は皮肉れ者だ。
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