eternal snow
目を覚ました。


カーテンが揺れている。



朝になっていた。
いつのまに眠ってしまったんだろう。

制服に着替えようと、
着ていたシャツに
手をかける。


あかくてくろい、傷口。
何本も重なって、
まるで好んで身につけた
アクセサリーのようだ。


セーラー服の袖に
通した。
季節のおかげで、長袖なのは救いだろうか。



楽になったとは
思えないけれど…。

落ち着きは取り戻している。
鏡に映る顔も、
私のまま。変わらない。

大丈夫。


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