eternal snow
次の日。
学校帰りに行ってみると、
庭に自転車が6台とまっていた。
玄関を上がって、
襖を開ける。
畳の上に、長い机と座布団2枚。
それが2列にいくつか並んでいた。
そろばん塾みたい。
塾っていうより、寺子屋だ。
そこにいた人達が、
一斉に振り返った。
男の子が、5人。
女の子が、3人。
2人ぐらいは、
学校で見かけたような
気がする。
「こんにちは。」
と、その中の、
ショートカットのかわいらしい女の子が
にこやかに言った。
…私が、見えるのか。
驚いた。
と、同時に
何も言えなくなった。
長い間、
女の子と話していない。
男の子とも話していない。
接し方を、忘れてしまうぐらい…
もう、ずっと長い間。
学校帰りに行ってみると、
庭に自転車が6台とまっていた。
玄関を上がって、
襖を開ける。
畳の上に、長い机と座布団2枚。
それが2列にいくつか並んでいた。
そろばん塾みたい。
塾っていうより、寺子屋だ。
そこにいた人達が、
一斉に振り返った。
男の子が、5人。
女の子が、3人。
2人ぐらいは、
学校で見かけたような
気がする。
「こんにちは。」
と、その中の、
ショートカットのかわいらしい女の子が
にこやかに言った。
…私が、見えるのか。
驚いた。
と、同時に
何も言えなくなった。
長い間、
女の子と話していない。
男の子とも話していない。
接し方を、忘れてしまうぐらい…
もう、ずっと長い間。