血液少女
それから放課後..


「暑い暑い暑い暑い」


2人でグダグダ言いながら
何とか図書館に着いた


ギィ...


ここの図書館は古いしボロいから、
ドアを開け閉めするたびに
変な音がして、みんなの注目を浴びるから少し恥ずかしい。


「やっぱ変な音するよね、ドア変えてよ」


ぶつぶつ言いながら
みぃちゃんは奥の方へ
どんどん歩いて行く。


「ねえみぃちゃん..何の本借りるの?」


「本?私が?無理無理!笑」


「え?じゃあ何の為に来たの?」

「ここの図書館、私の王子さまがいるの!」


顔を真っ赤にさせながら、
1番奥の窓際を指差した。


「…王子さま?」


窓際の方を見てみると

どこかの高校の制服を着た
眼鏡をかけたカッコイいとゆうか、
美しい少年が窓に寄りかかり、難しい本を読んでいた。


「はぁ…本当に美しい!」


みぃちゃんはデレデレだった。

「私あの人の彼女になれたら..はぁ、最高//!」


「でも…みぃちゃんと正反対っぽいよね。笑」


「だよねーっ…!」


みぃちゃんは
茶髪にピアス、これでもか!ってほど短くしたスカート。


どう見てもあの真面目そうな
少年とは正反対。


「私清楚になるっ!!」


みぃちゃんはいきなり
図書館で叫んだ


もちろん周りの人の視線は
私達..。笑


「もうバカっ!」


「ご、ごめん…つい叫んじゃった」


私達は、痛い視線を感じながら
逃げるようにして図書館を出た。
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