ウソつき恋唄





「え……っ…?」



ショックだった。
大好きな猛くんが、大好きな美南ちゃんに告白をしている。



「あたしも、猛が好き」



そう答えた美南ちゃんの言葉を聞いて、ただ呆然とした。


ああ、二人は付き合ったんだ…






すぐに家に帰って、枕に顔を埋めて大きな声で泣いた。



猛くんが、遠くて。

美南ちゃんさえ、居なかったら…




美南ちゃんが悪いんだ。

別れちゃえばいいのに。





悲しみは、いつしか、怒りに変わっていた。







次の日、私の腫れた目を見て、美南ちゃんが心配そうに声をかけてくれた。

そんな美南ちゃんに私は、









< 5 / 13 >

この作品をシェア

pagetop