ウソつき恋唄
「え……っ…?」
ショックだった。
大好きな猛くんが、大好きな美南ちゃんに告白をしている。
「あたしも、猛が好き」
そう答えた美南ちゃんの言葉を聞いて、ただ呆然とした。
ああ、二人は付き合ったんだ…
すぐに家に帰って、枕に顔を埋めて大きな声で泣いた。
猛くんが、遠くて。
美南ちゃんさえ、居なかったら…
美南ちゃんが悪いんだ。
別れちゃえばいいのに。
悲しみは、いつしか、怒りに変わっていた。
次の日、私の腫れた目を見て、美南ちゃんが心配そうに声をかけてくれた。
そんな美南ちゃんに私は、