ウソつき恋唄




夕陽の赤色が猛くんの頬を染める。


一瞬、頭の中に相川くんの顔が浮かんだ。




相川くんは行くのかな。
行くとしたら、誰と…

もしかしたら、美南ちゃんとかもしれない。





慌ててそれを頭の中から追い払って、猛くんに笑いかけた。






「うん、行く。猛くんと。」

「ん。」





私は、もう誰も傷付けちゃいけない。








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