俺様アイドルの甘いキス
「アリスちゃん!!!」
私は、男子の人だかりに割り込む。
「あ、赤城先輩っ!!」
「えっ!赤城の知り合い?ちょっと俺に紹介してよ~」
チャラいって有名な隣のクラスの伊吹が、強引に私の腕を掴んできた。
コイツ…たち悪い奴じゃん……!!
「ごめん!後にしてもらえるかな?」
伊吹の気に障らないよう笑顔で言う。
私はアリスちゃんを連れ、違うところへと向かう。
…つもりだったんだけど……
「待てよっ!」
と、再び強引に腕を捕まれてしまった。