俺様アイドルの甘いキス
「キャーッ!!うそぉー!!!!」
帰ろうと廊下を歩いているとき、少し先から女子の悲鳴じみた声が聞こえた。
声の方へ歩み寄ると、驚いた悲鳴の理由がすぐに分かった。
いつ見ても見取れてしまう、整った綺麗な顔に長身のシルエット…
見間違うはずのない皆のアイドル…
青葉くんが立っていたのだ。
「今日は、来ないと思ってたのにね!」
「うん!でも、見られて超ラッキーじゃない!?」
近くにいる女子が嬉しそうに話している。
今日は遅刻らしく、今職員室から出てきたところだった。