俺様アイドルの甘いキス
って……そんな事考えてる暇はない!
早くここから立ち去ろう……
本当は、2人がどういう関係か聞きたいけど…
青葉くんからまだ言わないって事は、きっとまだ知られたくないのかもしれない…
込み上げるイライラや切ない気持ちを抑え、自分にそう言い聞かせた。
まあ…幸い、今立ってた所はちょうど廊下の曲がり角なため、あの2人には見えまい。
遠回りだけど、このまま後ろの階段を降りれば下駄箱まで行ける。
「よしっ…!さっさと帰ろう!」
クルリと踵を返し、足音を立てずに階段へと向かう。