俺様アイドルの甘いキス
「失礼します」
重い空気を壊すかのように、ウエイトレスさんが料理を運んできた。
「あっ…ど、どうも………」
ウエイトレスさんはそんな雰囲気を察したのか、気まずそうに料理を置いて去っていった。
「…………………………」
互いの間に沈黙が続く。
そんな沈黙を青葉くんが破った。
「お前に言っておきたい事がある」
真剣な眼差しで、私を見る青葉くん。
話しておきたいこと……?
もしかして…
正式に婚約するとか……?
ネガティブな考えが頭を通り過ぎる。