俺様アイドルの甘いキス
「婚約の事は、俺がなんとかする」
婚約……
いきなり出された婚約という言葉に、胸がズキッと痛む。
フッと顔を見上げると、青葉くんは真剣な眼差しで私を見つめている。
「……うん。分かった」
青葉くんの言葉を信じよう…
そう誓い、青葉くんの手をぎゅっと握る。
私がそうすると、青葉くんは目を見開く。
そして…フッと顔を緩め、もっと強く手を握り返してくれた。
どうしよう……
いま…すごく幸せかも………
そう思いながら、私は青葉くんに家まで送ってもらうのだった。