俺様アイドルの甘いキス
思い通りにならないこと
その言葉を聞いて、私は昨日の青葉くんのスキャンダルを思い出し、涙が出そうになる。
「うん…ありがとう…」
緑川…いい人過ぎだよ…
涙線を堪えながら、私はギュッと自分の服の裾を掴む。
「…俺、赤城の悲しむ顔、見たくないんだ」
そう言って、整った顔を緩める。
「ありがとう…」
緑川には感謝の言葉しかない。