俺様アイドルの甘いキス
電車が到着し、私と緑川は乗り込む。
「ねぇねぇ、昨日のニュース見た!?」
「見た見たー!青葉くんの婚約者の話でしょー?あれショックだった!」
近くに座っている若い女の子達が、昨日のスキャンダルについて話していた。
ズキンっ…
やっぱり聞くと、辛いものがある…
そううつむき気味になっていると、ぽんっと頭に手を置かれた。
「赤城、大丈夫だ」
見ると、緑川がポンポンと私の頭を撫でながら、笑顔でそう言っていた。